IT業界はスキルアップ転職が多い

業界の傾向

IT業界は、他の業界に比べて人の流動が激しいです。実績やスキルを重視して採用する傾向があります。また、IT業界は常に人手不足が続いているのでキャリアアップを目的とした転職は歓迎されるようです。転職回数が多くても実績が多くスキルが高ければ転職をすることが可能なんです。IT業界の転職が多い理由についてさらに解説します。

スキルアップのため

PHPやRubyなどのWeb系スキルを磨きたいと思っていても、勤務先がJavaやCしか扱ってなかったらスキルアップは難しいでしょう。希望する技術を扱えないのであれば転職を考えるのも理解できます。IT業界は日々技術が進歩していきます。常に新しい技術の勉強をしていないとついていけなくなると心配する人も少なくありません。ITエンジニアであれば、扱える技術が増えるほど守備範囲が広がり、スキルアップにつながり、収入アップにも貢献します。

待遇改善のため

IT業界は、一次請けから下請けへと発注していくピラミッド構造になっています。一次請けは大手SIerといった巨大会社です。案件の規模が大きくなるにつれ二次請け、三次請け、四次請けといったように下請けから下請けへと発注がすすんでいきます。外注へ出すときは発注側が強いので、下請け企業は無理な予算や納期を強いられることが少なくありません。なので、下請け企業になればなるほど、待遇はひどいものになっていきます。残業時間の長さなどは下請けになればなるほど長くなるでしょう。そうした状況を改善するために転職を考える人が多いようですね。

キャリアパス実現のため

IT業界はキャリアが細かくわかれています。また、会社によって専門性が全く異なっていて自分が希望するキャリアがない会社に勤めていることもあります。ITコンサルタントやITストラテジストなど、なかでも特殊な職種を目指しているのなら、勤めているところにそうしたポジションがあるか確認しなければなりません。また、ポジションがあったとしても既に埋まっていて空く予定がないなんてこともあります。そのため自分のキャリアに悩んでいるエンジニアは少なくありません。やはり、こうした状況であれば転職しない限り希望するキャリアを得ることはできませんので、キャリアパスの実現のために転職を考える人が多いんですね。